私が住むマンションの防災対策
私は、中規模マンションで、管理組合の下部組織である防災組織のメンバーです。
活動は、毎月1回のミーティング、年1回の防災訓練、年2回のイベントを行っています。
防災訓練では、避難、住人たちで安否確認をすませた後、消防職員による消火器の使い方、通報、応急手当普及員にもお手伝いいただきAEDの使い方指導、応急手当の訓練などを実施します。
備蓄倉庫から備品を運びだしロビーに展示、点検と「マンホールトイレ」の組み立ても行います。(マンホールトイレは3台あり、設置場所のマンホールは年に一度、業者による開閉の点検をしています。)
そして必ず「携帯トイレ」の使用方法を「災害時!トイレのワン・ツー・スリー」(日本トイレ研究所ポスター)を使い説明します。
最近では「携帯トイレ」も少しずつ認知され、生協などで買えることから備蓄している家庭も増えてきました。防災訓練時に販売もします。しかしながら、買ったらそのまま。説明書を読んだり、ましてやわざわざ箱を開けて試してみた…という人は聞いたことがありません。
実際に3種類程の「携帯トイレ」と水を使い、メーカーによる製品の使い方の違いが多少あること、固まり方の違いなどがあることを説明します。このように間近で見ていただく事により「携帯トイレ」に対する不安感をなくし、信頼できる便利なものという位置づけができると考えています。
いつでも災害時のトイレがイメージできるよう、マンションエントランスの防災掲示コーナーには大きく拡大したワン・ツー・スリー・ポスターを貼り、さらにB5サイズをラミネート加工したものを置き自由にお持ちいただけるようにしています。
「携帯トイレ」・「食料」・「水」の備蓄は管理組合ではしません。
公平に配布するのは難しいので各戸で用意するよう防災マニュアルに定めています。
防災訓練では基本的な訓練は積み重ねが重要なので毎年同じですが、プラス、煙ハウス体験やVR体験、設備見学ツアー、外部講師を招いての講演など工夫しています。
東日本大震災が起きた3月11日を挟む1週間は「防災クイズ」週間です。今年で7回目になりました。
日曜日の防災訓練に参加できない方もクイズに答えるだけで防災力がアップするように問題をつくります。
発災時は自分の命を守ることから、帰宅困難者対応、家族の安否確認方法、在宅避難を無事に過ごすための備蓄や注意点などを出題しています。
ここでももちろん「携帯トイレ」!
今年はこのような問題にしてみました。
Q コロナ禍で避難所の運営が難しくなっています。家庭ではどのような対策が必要ですか?
1・給水車がくるので水は備蓄しない。
2・トイレは公園ですませる。
3・水、食料、携帯トイレを十分に備蓄する。
・・・(笑)・・・答え3
解答用紙を防災ポストに投函するだけで点数に応じた防災品がもらえます。(私たちが住む市では、防災の啓発活動を届け出ると市で備蓄している食料の消費期限の近くなったものを提供していただけるので大変ありがたいです。)
年々参加者が増えていることは喜ばしいことです。全問正解者も増えてきたので来年は少し難しくしなければなりません。
9月の防災週間には「防災クッキングコンテスト」を行います。
災害時、電気やガスが止まり水も出ない中でどんな料理が作れるか?カセットコンロ、高密度ポリエチレン、アイラップ(食品用ポリ袋)を使ったアイディア料理を募集し、上位3名の料理を防災訓練で試食します。
「じゃがりこ」にお湯ととろけるチーズで作る「じゃがアリゴ」は本当に美味しかった!
レシピが20ぐらい集まったら「防災クッキングレシピ集〇〇マンション編」を作りたいと考えています。
受水槽について(加圧水槽給水方式の場合)
電気も水も止まった時、残されているのは受水槽内の水です。
地下にある受水槽には広い口径の排水口しかなく、そこからポリタンクなどに水を移すのには適していません。(東日本大震災以降に建てられたマンションの受水槽には初めから給水蛇口がついているようです。)
給水蛇口を取り付ける工事は簡単にできるそうなので市役所の水道課に聞きにいったところ、「水道メーターを通らない水を使うのは違法になります。必ずメーターを付けて基本料金を払ってください。」ということでした。マンションで同じ工事をした防災仲間やマンション管理士は「そんな許可いるの?知らなかった。」と・・・
緊急時のみ使うよう封をするなり、対応はないものかと市に意見書を出すのが遅れていた矢先、「震災後すぐに給水蛇口を取り付けたが、納得できる水の分配方法が見つからなくて揉めているマンションがある。」という情報を聞きました。
私のマンションでは様々な意見が出ました。「面倒だ。」「いざとなったら、たらいに柄杓で水を運ぼう。」「近隣の小学校には井戸があるからなんとかなるのでは?。」・・・
なにが正解か?解らないまま時が経っていきそうです。
災害時の水洗トイレの再開方法について
「水が用意できるようになったら、被害状況を排水ポイントごとに目視点検し異常がなければトイレを使い始める」ことになると思います。(参考:集合住宅におけるトイレの災害対応【前編】【後編】)
点検箇所は竣工図を見て確認することができます。
しかし、流してみて漏水があった場合誰が責任をとるのか?・・・
漏水は実際に使ってみないとどこが破損しているかわからないことになかなか理解を示してもらえません。「集合住宅の『災害時のトイレ使用マニュアル』作成手引き」を管理組合に提出して判断していただくしかありません。
防災トイレアドバイザーの活動
最近では他県の行政や団体からもお声をかけていただく機会がありました。
「携帯トイレ」「簡易トイレ」「災害時!トイレのワン・ツー・スリー」をもってお話に行きます。
こちらでも「防災クイズ」を取り入れています。地域、対象の方々に添った問題を作るのには頭を悩ますこともあります。でも1問目は決まっています。
1. 地震が起きたらまず、第一にとる行動は?
答え・身の安全を確保する。
命があって初めて活きる知識、行動、備蓄品です。必ず助かってみんなで協力して生きのびましょう!
今の気持ちを表してみよう!
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