日本トイレ研究所では、11月10日のいいトイレの日に合わせて「日本トイレ大賞」として、トイレ・排泄に関する社会課題への取り組みを表彰しています。
2023年は、「所沢発!地域活性化につながる新しいスタイルの『公衆トイレ』」と「車椅子インフルエンサー」と「『やったことある!』を生かして、誰もが安心できる『トイレ』へ」の3つの取り組みを表彰しました。今回は「車椅子インフルエンサー」をご紹介します。
一人だけ違うことが苦痛
私は9歳の時に原因不明で突然歩けなくなり、「横断性脊髄」
突然おへそから下の感覚がなくなり、
入院してすぐ、
おしっこやうんこを漏らす事も普通になり、
初めてカテーテルで自己導尿の練習をした時、
10歳で普通学校に復学できた私は、
尿取りパッドをしていて、
社会人になってからも、下剤を飲んで1日排泄をする日(
休日に遊びに誘われても、
10歳から積み重ねてきた排泄障害を隠すための嘘が積もりに積もっ
「誰も悪くないのになんで隠さなきゃいけないんだろう」
幼少期からずっと誰にも言えなかった「排泄障害」
汚い、一緒にするな、などの誹謗中傷を覚悟の上で、
すると、
「自分も全く同じです!」
とか
「わかる!」
「私はこうしています」
「私はこれを使っています」
などの共感の声や、
「
「涙が出ました」
「トイレがそんなに大変だと思わなかったので。
などの暖かいメッセージが届きました。
幼少期からついていた小さな嘘が、どんどん大きくなり、
『 Thank you, mother!』
あの時カミングアウトして本当によかったと心から思います。
自分自身とても生きやすくなったし、
声を上げて堂々と言わなくても、
きっと、同じ障害、同じ状態の方で、
そういう人が無理にいう必要はない。
だからただ私の例として、知ってもらうだけでいい。
以前、UD(ウンコデー=下剤をのんで1日かけて排泄する日)
中嶋涼子の車椅子ですがなにか!? -Life on Wheels-(YOUTUBE)
そして今回この賞を頂いた事を母に伝えたら初めておめでとうって
その気持ちも込めて、
37歳にして人生初の賞を頂く事ができて、とても嬉しいです!
自分の歴史に残る素敵な賞を与えてくださったNPO日本トイレ研
素敵な時間をありがとうございました。
今の気持ちを表してみよう!
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