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妖怪「アマビエ」で疫病退散 トイレ後の手洗いが大事!

日本トイレ研究所
日本トイレ研究所
Japan Toilet Labo.

2020/04/30

妖怪「アマビエ」とは

皆さんは「アマビエ」をご存知でしょうか。

一説によれば、アマビエは、江戸時代後期に目撃された半人半漁の妖怪であり、豊作や疫病を予言したと言われています。

『アマビエの出現を伝える瓦版』(京都大学附属図書館所蔵)

以下原文
肥後国海中え毎夜光物出る。所の役人行見るに、づの如く者現す。私は海中に住、アマビヱと申す者也。當年より六ヶ年の間諸国豊作也。併し、病流行、早々私写し人々に見せくれと申て、海中へ入けり。右写し役人より江戸え申来る写也。 
   弘化三年四月中旬

長い髪に鳥のくちばしのような口元、魚のような下半身を持つ、奇妙で愛らしい妖怪「アマビエ」。今、この妖怪がSNSを賑わせています。

言い伝えによると、アマビエは「疫病が流行る時、私の姿を写して人々に見せなさい」と言いました。新型コロナウイルス感染症が蔓延する中、疫病の終息を願って人々は、SNS上で思い思いのアマビエのイラストを投稿しています。

厚生労働省もアマビエをモチーフにした啓発アイコンを作成し、不要不急の外出や3密を避ける行動を呼びかけています。

トイレ後の手洗いを徹底しよう

感染症予防の基本は「手洗い」です。トイレのドアノブや洗浄レバー、トイレットペーパーホルダーなど人の手が触れる部分には、ウイルスが付着している可能性があります。

消費者庁消費者安全課(2015年)の調査によると、全国2000名の男女に家庭でトイレ後の手洗いについて聞いたところ、手を洗わない割合は合計15.4%という結果でした。

そこで、日本トイレ研究所は、アマビエ「トイレのドアプレート」と「おふだプレート」を作成しました

しっかり手を洗うことで、感染リスクを下げることができますので、子どもと一緒に手洗いの大切さについて話し合いながら、取りつけてみてください。色ぬりができるようにモノクロ版もあります。是非ダウンロードしてご活用ください。

トイレのドアや壁に取りつけたら、「#トイレアマビエ」で、SNSに写真を投稿していただけると嬉しいです!(画像をクリックすると、PDFデータのダウンロードページに飛びます)

作成については、山田花菜さんhttps://www.kanayamada.com/)にご協力いただきました。

今一度基本に立ち返り、不要不急の外出や3密を避けるとともに、手洗いを徹底することで、アマビエと一緒に新型コロナウイルスの感染予防に取り組みましょう!

【手洗いについての関連記事】

「新型コロナウイルス感染症予防としての消毒剤の使い方」
http://toilet-magazine.jp/science/1148

「学校再開時のトイレ対応、5つのポイント」
http://toilet-magazine.jp/child/984

「感染症予防 手洗いが基本 病原体を取り除きつつ皮膚を守る」
https://news.yahoo.co.jp/byline/katoatsushi/20200418-00173911/

「感染症予防 手洗い石けんは固形、それとも液体?」
https://news.yahoo.co.jp/byline/katoatsushi/20200416-00173506/

【参考】
手洗いポスター(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000593494.pdf

日本トイレ研究所
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「トイレ」を通して社会をより良い方向へ変えていくことをコンセプトに活動しているNPOです。トイレから、環境、文化、教育、健康について考え、すべての人が安心しトイレを利用でき、共に暮らせる社会づくりを目指します。

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