おすすめトイレ

SDGsを漫画で学べるトイレットペーパー

Plunger
Plunger
100BANCH Garage Program 採択プロジェクト

2021/12/23

トイレにおけるジェンダー課題

私たち” Plunger”は、トイレにおけるジェンダー課題の解決を通して「男/女らしい」という概念を脱ぎ捨て、「みんな違って、みんないい」と、それぞれの多様性を認め合える社会の実現を目指しています。一方で、残念ながら日本ではトイレにおけるジェンダー課題の認知度はまだまだ低く、課題解決に向けた取り組みも多くはないのが現状です。

また、トイレおよびジェンダーの課題は、SDGs(持続可能な開発目標)のゴールにも含まれているように、国際的にも社会が取り組むべき課題として取り上げられています。しかし、日本におけるジェンダーギャップ指数は世界121位となっており、先進国の中で最も遅れている国の1つとなっています。「トイレにおけるジェンダー課題」についても、欧米に比べると日本は取り組み始めたばかりの状況です。

Plungerメンバー(左から、小山、小森、原田、齋藤)

「ジェンダー×トイレ」へのキッカケ

そもそも、プロジェクトリーダーで公文国際学園高等部の原田怜歩がジェンダーに関心を持ったのは中学3年生の頃。アメリカに2週間行った際、無機質なトイレが原因でホームシックを経験したことから、トイレの重要性を感じました。日本のように、小動物のような温もりを感じさせる暖房便座もなければ、「川のせせらぎ」もトイレから聴こえない・・・。しかし、日本のトイレを恋しがっていると、ホストファザーはこう言いました。

「アメリカにもグレイトなトイレがあるぜ!大学のトイレへ行ってみてくれ。」

その一言から今も続く研究が始まりました。ウォシュレットでもあるのかなという若干の期待を抱き、トイレへ向かうと日本ではあまり目にしないマークがありました。それが「ジェンダーフリートイレ」のマークでした。ジェンダーフリートイレとは性別や性自認に関係なく誰もが平等に使えるトイレのこと。

アメリカでのジェンダーフリートイレ研究で撮影した写真(撮影:原田怜歩)

ジェンダーについては、小学校時代に親友からのカミングアウトによって関心を持ちました。LGBTという言葉が知られるようになったのもちょうどその頃でした。LGBTの親友にとって、トイレが安心安全な場ではなかったことに心底驚きました。それは、トイレは「日常における唯一のプライベート空間」で、「ほっと一息付ける憩いの場」で、さらに「街中どこにでもある」ことが当たり前のことだと思っていたからです。
TOTO社の調査によると、トランスジェンダーが日常生活で抱える悩みとして、80%以上の人がトイレについて言及しており、性自認との相違や周りからの視線によって「外出時にトイレを使用しづらい」という問題点を挙げていました(出典:「性的マイノリティのトイレ利用に関するアンケート調査」TOTO調べ・LGBT総合研究所協力(2018))。

高校生になった原田は、ジェンダーフリートイレが街中にある環境を求めて、約1年間、アメリカに「トイレ留学」をして研究することに。現地ではLGBTコミュニティとの交流会やトイレを回ってトイレ研究に打ち込みました。しかし、新型コロナウイルスの影響で、後半は満足な活動ができないまま、やむを得ず帰国することになってしまいました。
それでも原田のトイレへの情熱が冷めることはなく、帰国後も日本でプロジェクトをスタートさせることになったのです。高校生の原田によって突き動かされた、教員の齋藤、事業家の小山、デザイナーの小森の4名によって異色のチーム・Plungerを結成し、「次の100年を創る」ことを目的として、パナソニックやロフトワークが運営する「100BANCH Garage Program」に採択されました。

渋谷・100BANCHで講演する代表の原田

まずは、日本におけるSDGsの認知が先

まずは「ジェンダー×トイレ」の認知・普及のために、どういったアクションが考えられるかをブレストしました。100BANCHを起点として、LGBTコミュニティやユニバーサルデザインを手掛けるミライロ、ダイバーシティを推進している渋谷区長などにヒアリングを繰り返した結果、深く狭い層をターゲットにしても、「ジェンダー×トイレ」の認知の壁は乗り越えられないのではないかという結論に至りました。
一方で、2020年の段階では「SDGs」自体の認知度もすべての年代で30%台に留まっているのが現状だったのです。そこで、私たちは、まずSDGsを通して「ジェンダー×トイレ」の課題について知ってもらおうと、幅広い人にSDGsを認知してもらえるアイディアの創出に切り替えました。

メディアとしてのトイレットペーパー

考えに考えた結果、「ジェンダー×トイレ」の課題とSDGsについて楽しく漫画で学んでもらえるトイレットペーパーを制作することに。トイレットペーパーは老若男女誰しもが使用する最強のメディアであることに気付き、描くイラストは分かりやすく、できるだけシンプルにし、興味を引くようなテーマを意識して制作しました。漫画の内容はSDGsに合わせて教育や貧困、経済、環境問題など幅広いですが、私たちは17個あるゴール全てをジェンダーかトイレと紐づけることにこだわりました。色々なトラブルを乗り越えつつ、クラウドファンディングで843,000円もの資金を応援によって調達させて頂き、なんとか完成させることができました。

結果、応援して下さった皆様のおかげで、テレビやラジオ、新聞、各種メディアへの出演のほか、鎌倉市への1,000個寄贈、日比谷ミッドタウンやパナソニック大阪センターなど、日本全国にトイレットペーパーを設置させてもらいました。現在、代表の原田が大学受験を目前に控え、チームとしての活動は休止していますが、一人でも多くの方に私たちが作成したトイレットペーパーを使っていただき、SDGs、そして「ジェンダー×トイレ」の課題について楽しみながら考えて頂けたら嬉しいです。ただし、漫画に夢中になって、トイレを独占しないように気を付けて下さいね!

完成した「SDGsを漫画で学べるトイレットペーパー(全4種)」

《リンク》

活動の軌跡がご覧いただけるクラウドファンディングページ(現在は終了しています)
https://readyfor.jp/projects/plunger

センセイから見たトイレットペーパープロジェクト
https://note.com/ryoji3110/m/m63a9a5a416d3

Plungerへの問い合わせはこちら
https://plunger-toilet.studio.site/

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100BANCH Garage Program 採択プロジェクト

高校生リーダーの原田怜歩の想いのもと、教員の齋藤亮次、起業家の小山耕平、デザイナーの小森未来が結集し、Plunger(日本語訳:ラバーカップ)を発足させました。Plungerとは、トイレの詰まりを取り除く道具のこと。私たちは、若さと行動力とアイディアを武器に、トイレに詰まった社会課題を洗い流します!

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