NPO法人日本トイレ研究所は、2020年11月10日(いいトイレの日)~11月19日(国連・世界トイレの日)の10日間を「うんちweek」として、排便をとおして健康や生活リズムを整えることを目的とした啓発に取り組みました。

主な活動内容は、特設サイト「うんちweek」による情報発信、オンラインイベントの開催、小学生の排便記録調査および、大人の排便の意識調査です。
うんち記録アプリ「ウンログ」での記録結果
うんちweekに協力いただいたウンログ株式会社が提供する、うんち記録アプリ「ウンログ」で、期間中に記録された、総うんち回数は 621,670回でした。
また、うんちweek期間中、ウンログでうんちを記録したユーザー数は82,289人でした。
小学生5,678人の排便記録調査
[小学生の排便に関する記録調査] (PDF)
排便記録活動に賛同いただいた小学校等53校の児童、計1万900人が排便記録を実践しました。このうち「うんちチェックシート」を回収したのは6279人で、すべての項目に記載がある5,678人を集計しました。
10日間のうち、毎日排便があった児童は1,927 人( 33.9 %)、「 0~3 日」が 325人(5.7%)、「4~5日」が 821 人(14.5%)、「6~10日」が4,532 人(79.8%)でした。
また、便秘の診断基準(小児慢性機能性便秘症診療ガイドライン)を参考に、10 日間のうち硬い便(ブリストル便形状スケール「 1 ころころ」または「 2 ごつごつ」)が 2 回以上出ている児童を抽出しました。その結果、硬い便(「1 ころころ 」または「 2 ごつごつ 」)が10 日間のうちで2回以上の児童は、1,435人(24.6%)でした。
ウンログ利用者3,000人の排便に関する意識調査
[大人の排便に関する意識調査] (PDF)
うんち記録アプリ「ウンログ」の利用者を対象にウェブアンケートを実施し、回答者3000人の排便意識について集計しました。
※上記の調査結果を転載・引用される際は日本トイレ研究所までご連絡の上、クレジット表記をお願いいたします。
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