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便の形、見てますか?

EAファーマ株式会社
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2021/11/04

EAファーマ株式会社とNPO法人日本トイレ研究所は、排便に関する正しい情報を伝えていくため、一般の方や医療関係者に向けて、排便に関する啓発プロジェクトに取り組んでいます。

便は、回数だけではなく形も大事

皆さんは自分の便を見ていますか?
見たという人は、最近出た便がどんな状態だったか覚えていますか?

「便秘=便が出ないこと」と思いがちですが、実は慢性便秘症診療ガイドライン2017によると便秘の定義は「本来体外に排出すべき糞便を十分量かつ快適に排出できない状態」とされています。
*「日本消化器病学会関連研究会 慢性便秘の診断・治療研究会編:慢性便秘症診療ガイドライン2017,p.2,2017,南江堂」より許諾を得て転載

便が出ていても、「硬い便が少しだけしか出ない」「排便後も残っている感じがする」など、すっきりしない状態が続いていれば便秘の可能性があります。

便の状態を把握するのに役立つのが「ブリストル便形状スケール」という国際的な分類指標です。硬い便、正常便、柔らかい便を、7段階で表現しています。3・4・5の便が正常な便で、1・2の便は硬便、6・7の便は軟便です。

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便を見る意味って?

日頃からどんな便が出ているのかを気にかけることで、食事が偏っていたかな?運動不足かな?など、自分の生活の状態を振り返ることにもつながります。普段の状態を把握していれば、変化があったときにも早めに気づくことができます。
しかし排泄については他人のことを知る機会はありませんし、学ぶ機会もありません。

日本トイレ研究所では、一般の方を対象に便秘に関する調査を行いました。
調査では、「ご自身を便秘だと思いますか」という質問に「いいえ」と答えた人のなかに、便秘症の診断基準2つ以上に当てはまり、便秘の可能性のある人が16.8%いました。一方で、「はい」と答えた人のうち、同じ診断基準に「あてはまるものはない」と答えた9.9%の人は、実際には便秘ではない可能性があります。

対象:うんち記録アプリ 「ウンログ」の利用者
方法:インターネットリサーチ
実施期間:2020年11月16日(月)~21日(土)
有効回答数:3,000サンプル
実施主体:NPO法人日本トイレ研究所
 
<上図の設問内容>
下記の項目で、ご自身にあてはまるものを、全てお選びください。(複数回答)(n=3000)
1. 自然な排便の回数が、週に2回以下
2. 4回に1回は、排便中に強くいきむ必要がある
3. 4回に1回は、うさぎのようなころころしたうんち、または硬いうんちが出る
4. 4回に1回は、排便しても残っている感じがある
5. 4回に1回は、肛門が詰まっている感じ、またはうまく出せない感じがある
6. 4回に1回は、肛門の周りを手で押したり、手を使ってうんちをかき出す必要がある
7.  あてはまるものはない
 
「大人の排便に関する意識調査」(2020年12月発表)
https://toilet-magazine.jp/wp/wp-content/uploads/f1f2d3ec5266236a700adfe1983122c5.pdf
「大人の排便に関する意識調査」(2020年12月発表)

看護師等を対象に「排便啓発セミナー」開催

医療関係者の方に向けた発信にも力を入れています。2021年11月11日には、看護師をはじめとする医療関係者を対象に、「排便啓発セミナー ブリストル便形状スケールを活用した排便ケア」をオンラインで開催します。 医療機関で排便ケアを行う際には、便の状態を正しく把握することや、共通の基準で記録をつけるためにブリストル便形状スケールが有効です。本セミナーでは、排便ケアの基本や、ブリストル便形状スケールを排便ケアに活かすポイントについてお伝えします。

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排便日誌を活用して、排便ケアを向上させよう

排便ケアを考える上で、大切なのが排便日誌です。排便ケアは個人の尊厳にもかかわることであり、便秘や下痢、便失禁などの症状があると、本人もケアをする人にも負担が大きくなります。

排便日誌で、排便の回数や状態とともに食事や服薬の記録をつけることで、症状を改善するための方法を具体的に考えることができます。排便の形状はブリストル便形状スケールを使うことで、記録する人が変わっても同じ基準でつけることができます。

一定期間、排便日誌をつけて振り返ることで、患者さんそれぞれに合わせた排便ケアの計画を立てやすくなります。また、治療の効果がわかることで、患者さんが治療に積極的に向き合う気持ちが出てくることも期待されます。

「排便啓発セミナー」の講師でもある西村かおる氏(日本コンチネンス協会名誉会長、コンチネンスジャパン㈱専務取締役)が監修した「排便日誌」は、医療関係者向けのサイト「Medical. EA Pharma.jp」で会員限定コンテンツとして公開しています。

イーベンnaviは、快適なお通じ習慣“イーベン(いい便)”を身につけるために、慢性便秘症の原因・解消方法など、便秘に対する正しい知識や情報を提供“navi(ナビゲート)”して、ひとりひとりの健康と生活の質を高めることを目指した一般の方向けのサイトです。
便秘の原因や症状、便秘の予防や治療方法のほか、シニアの便秘や子どもの便秘の特徴と改善方法などを掲載しています。

子どもの便秘治療に関する2020年の取り組みはこちら

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