現在、穀物需要の増加やエネルギー価格の上昇などにより化学肥料が高騰しており、化学肥料の原料を海外輸入に依存している日本においては、肥料の国産化と安定供給が求められています。そのような中で、肥料に必要な成分を多く含むし尿や下水道資源の農地利用が推進されています。

そこで、うんちやおしっこの循環を学ぶウェブサイト「食べて！出す！うんちの循環」を制作しました。「食べる」ことと「出す」ことが自分の健康と環境にどのような影響を及ぼすかを知ることにより、自分の体と環境に配慮した生活を考えていただくきっかけになれば幸いです。

コンテンツの一つに、資源循環の取組みで育てられた農作物を用いて、女子栄養大学栄養クリニック春日千加子さん（博士（栄養学）・管理栄養士）の協力のもと、健康に配慮したレシピを作りました。

だだちゃ豆と梅のおにぎり

【材料】２人分

・だだちゃ豆 30ｇ（さやから出したもの）
・ご飯　280ｇ
・かりかり梅　5個
・白ごま　適量

【作り方】

１.　かりかり梅の種を取り、細かくきざむ

２.　ボールにさやから出しただだちゃ豆、きざんだかりかり梅、白ごまを入れ、混ぜ合わせる。

３.　好みの大きさのおむずびに握る。

【栄養のポイント】

枝豆はたんぱく質や食物繊維ばかりでなく、ビタミンＢ１、葉酸、カリウムなどビタミン、ミネラルが多いのも特徴です。山形県特産のだだちゃ豆は、濃厚な味と甘みがあり、おやつにも喜ばれますが、お弁当のおにぎりでも手軽に栄養バランスがとれるのでお勧めです。
≪監修：女子栄養大学栄養クリニック春日千加子氏（博士（栄養学）・管理栄養士≫

写真撮影：山本絢子さん

▼【食べて！出す！うんちの循環】ウェブサイト

し尿は昔から大切な肥料として使われており、江戸時代にはお金で売り買いしたり、野菜と交換したりしていました。
現代は、水洗トイレから流れでた汚水を処理し、きれいになった水で食べものを育てたり、処理の途中で出てきたもので肥料をつくったりしています。
し尿がどのような道をたどって生活と関わっているのかを学ぶためのウェブサイトを制作しました。
https://www.toilet.or.jp/toilet-cycle/